居宅介護支援は、利用者が適切に介護サービスを利用できるよう、介護支援専門員(ケアマネージャー)が、利用者の相談に応じたり、ケアプランを作成したりして、利用者と市町村や介護サービス事業者との連絡調整をおこなうサービスです。
ケアマネージャーの役割
介護保険制度の中でも、とくに重要なキーマンとなるのがケアマネージャー(ケアマネ)です。
利用者が自立した日常生活を営むために、必要となるさまざまな援助をおこないます。
ケアプランを作成し、利用者が利用する介護サービスを選定しますが、訪問介護や施設介護をおこなう事業者と、介護サービスの利用者との橋渡しも、ケアマネージャーの仕事となります。
ケアマネの囲い込み
本来、ケアマネージャーは、公正中立の立場で、利用者の利益を最優先して、利用者が利用する介護事業所を選定するものですが、
ケアマネが完全独立した事業所というのは少なく、何らかの介護事業者とグループ運営されることもよくあります。
そうすると、どうしても利用者よりも、自分の所属する施設や病院の利益を優先させたケアプランを立てがちとなり、これが利用者の「囲い込み」にあたるとして、問題となっています。
このため介護保険では、特定の事業者が全体の9割以上を占める場合、介護報酬減算のペナルティが課せられます。